Meet Our People 12

素材加工
真珠加工一課
スタッフ

Y.N

2021年新卒入社

社員インタビューY.N:メイン画像

TASAKIに入社した
きっかけを教えてください

職人の目や手に
勝るものはない、
真珠の見極めという仕事

幼少期から好きだったものづくりと、大学で学んだ水産学の知識。その二つを掛け合わせた真珠業界の仕事に興味を持ち、就職活動で複数の企業を検討しました。その中でもTASAKIは、伝統的なパールネックレスにとどまらず、「balance」や「danger」といったエッジの効いたデザインを生み出していることが印象的でした。ジュエリーは、これまで自分が触れることのなかった未知の世界。ここに自分の力を活かしてみたいと考え、入社に至りました。

現在は真珠加工課に所属し、真珠の不純物を取り除くための加工処理や色目を整える選別などを主に担当しています。工業分野では機械化やAI活用が進んでいますが、工芸であるジュエリー制作では、今もやはり人の目や手による作業がメイン。それは、真珠の選別や検品をするためには、自然光のもとで微妙な色目の違いや形の良し悪しを見極める力が必要であり、いまだ職人の目や手に勝るものはないからです。それどころか職人であっても、一揃いのロットを作る作業は一朝一夕でできるものではありません。私も入社後、TASAKIが定める選別基準と自分の感覚をすり合わせ、工程ごとに何度も何度も検品を重ねながら、少しずつ自分の目を養ってきました。

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現在の仕事内容とTASAKIで仕事をする魅力・やりがいを教えてください。

珠を知り尽くし、ジュエリーの価値を最大限に高めていく

海から引き上げられたばかりの真珠は、真珠と聞いてイメージされるような色目ではなく、黄みがかっています。それは、色素沈着や不純物によるもの。私が担当する加工処理によってそれらを取り除くことで美しい色目になり、輝く、真珠本来のポテンシャルが引き出されます。この工程は真珠そのものへの最終仕上げにあたるため、今私が目にしている真珠がそのままの姿でお客様の手に届くという意識は常に持っています。特に加工はやり直しがきかないため、真珠本来のポテンシャルをどこまで高められるか、一つの珠に対する責任は非常に重いものです。ただ、その責任の重さもまたやりがいの一部。加工工程を経て美しく輝く真珠を見ると達成感を感じます。

その後、真珠の色目を揃えるための選別をおこない、真珠を糸に通して留め金を付ける作業を担当することもあります。真珠のネックレスは珠の品質が高く、色目が揃っているほど価値が高いとされているため、まさに珠を知り尽くした私たちの真価が発揮されるところ。珠の品質と色目を見極める目を鍛えているからこそ、価値を最大限に高めた、統一感のある美しいネックレスを制作できるという自負を持っています。

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印象に残っている仕事について教えてください。

それぞれの物語を紡ぐ
真珠に触れ、想いを馳せる

お客様から依頼されたネックレスの修理やメンテナンスも真珠加工課の業務の一つです。お預かりしたネックレスの状態を見ると、長い年月にわたり大切にお使いいただいていることがわかり、感謝の気持ちが湧きあがります。お母様からお嬢様へ譲るために長さを調節してほしい、という依頼に従って糸を張り直しながら、真珠の姿を通して見えてくる物語に想いを馳せることも。ここで生まれたジュエリーがお客様の手に届いてまた戻り、美しく生まれ変わって再びお客様の人生によりそっていくのだと考えると、感慨深いものがあります。

特注品を制作した時のことも、印象に残っています。3連に連なるデザインだったため、1mm以下の非常に高精度な長さの調整が求められ、その分製作時間が要されました。それだけに、自分が思い描いていた通りに仕上がり、検品をクリアした時の達成感は大きなものでした。こうして、メンテナンスや難度の高い特注品の制作を通してさまざまな商品に触れ、経験値を上げていけることもTASAKIの魅力だと感じています。

TASAKIでは、一年を通して数多くの真珠を取り扱うため、色目や形を見極める力をとことん突き詰めることができます。多彩なジュエリーを扱いながら技術を高め、難易度の高いネックレスの制作でも厳しい検品を一度でクリアできるようになることが私自身の今の目標です。

さらに現在は、新入社員研修やインターンシップ、OJTなどを通してこの技術を後進に引き継ぐことにも注力しています。特にOJTでは、高い壁にぶつかっても一人で悩みすぎることなく短期間で突破してもらうために、糸の張り方や手の使い方など、私自身がつまずいたポイントを共有しています。教えたことをぐんぐん吸収し、目に見えて成長していく姿を見るのはうれしいもの。後輩同士で肩を並べ、切磋琢磨しながら技術を高めあってほしいと願っています。

技術を伝える上で何より大切にしているのは、TASAKIの求める選別基準を正しく理解してもらうこと。選別が素材加工の根幹にある技術であり、最大の難関でもあります。決して、手を抜いたり気を抜いたりすることはできません。それを理解した上でクオリティの高い真珠を世に出し、仕事の幅もどんどん広げていってほしいというのが私の想い。その成長を支えるためにも私自身の技術を高め、TASAKIの優れた技術を確かなものとして未来へつないでいきたいと考えています。

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社員インタビューY.N:プロフィール画像

Profile 素材加工 Y.N

2021年新卒入社。平日の夜や休日は、家の近くのジムで体を動かしている。オンシーズンには会社の上司と一緒に釣りを楽しんだり、ドライブに出かけたりしてアクティブに休日を過ごしている。

  • ※インタビューの内容は取材当時の情報です

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