Meet Our People 14

真珠養殖
伊勢志摩課
マネジャー

A.K

2016年新卒入社

社員インタビューA.K:メイン画像

TASAKIに入社したきっかけと現在の仕事内容を教えてください。

養殖場で「宝石を育てる」
人たちに強い憧れを抱いた

もともと生物や海が好きで、大学では水産学を専攻しフィールドでの調査や研究に没頭していました。就職活動では、海で生き物を育てる養殖の仕事に就きたいと考え、食用の魚介類の養殖業を探していましたが、大学の企業説明会で真珠養殖の道もあることを知り、自分の手で「宝石を育てる」という仕事に興味を引かれました。

TASAKIへの入社を後押ししたのは、養殖場の見学時に感じた、社員の方への憧れの気持ちです。現場作業を担当する方が操船する姿や、海に点在しているたくさんの養殖場を正確に把握し管理する姿、何十人という大勢の方々がそれぞれの役割をきびきびとこなす活気あふれる雰囲気。その光景全てが私には輝いて見え、「私もここで美しい真珠を育てたい」と思うようになりました。

その願いが叶い、今は伊勢志摩の養殖場で真珠の生産に携わっています。私が主に担当しているのは、稚貝を海中で十分に成長させた後、その活動を抑制する「仕立て」や、真珠の核と細胞を入れた核入れ後の貝を再び海中に戻して休ませる「養生」、適切な海域へ移動させる「沖出し」など、「海事作業」と呼ばれる貝の管理。美しい真珠を育てるために貝と対話をする日々です。

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TASAKIで仕事をする魅力・やりがいを教えてください。

海は時に厳しく、しかし美しい最高の仕事場

貝の管理は、10年たった今でも難しいと感じることばかりです。例えば、核入れ前の貝は元気なほど良いというものではなく、核入れによるショックを和らげるために、籠に入れて活動を落ち着かせておく必要があります。どの程度まで落ち着かせるのか、その加減が難しく、貝の個体差、海の状況によっても変化する状態をつぶさに観察しながら、細やかにコンディションを整える必要があります。

また、気象の変化を予測し準備することも大切です。猛暑になりそうな年は、高水温に強い個体の貝を準備し、時には「仕立て」の期間を調整。台風や赤潮など自然災害が到来する時には、一時的に貝を別の場所に避難させたり流されないように固定したりと、貝の安全を守るための作業に追われます。厳しい自然環境を相手にしているからこそ大変な作業もあり、一筋縄ではいきません。

それでもやはり海は私にとって美しく、心を癒してくれる最高の仕事場です。毎日眺めていても飽きることがありません。季節によっては海底まで透き通った海で泳ぐ魚の姿を見られることもあり、日々美しい自然に触れながら貝を育てられるこの仕事が、私には天職だと感じています。

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印象に残っている仕事について教えてください。

成長を見守ってきた貝から、
美しい真珠が誕生する瞬間

養殖の仕事の相手は生き物であり、自然であり、私たち人間がコントロールできるものではありません。TASAKIの長い歴史の中で養殖に関するデータやノウハウも蓄積されていますが、それらをもってしても美しい真珠を生み出すための正解はなく、確率を最大限高めることが人間にできる精一杯のことなのです。

しかし、日々その成長を見つめているからこそ、「いつもとどこか様子が違う」と小さな変化にも感覚的に気づくことができます。順調に成長してくれればうれしく、元気がなければ心配し、まるで教え子を見守る先生のような気持ちになります。

こうして何ヶ月、何年にもわたり貝を育て上げ、その集大成となるのが、いよいよ貝から真珠を取り出す「浜揚げ」の作業を行う冬。部門の枠を超えて養殖場のみんなが集まり、数えきれないほどの貝を開いて一つひとつの真珠を取り出します。

真珠の品質を決める基準は巻き、照り、色目、形、キズ、大きさ、と多岐にわたり、それらすべてにおいて最高ランクと評価される真珠は滅多に見られるものではありません。だからこそ、ひときわ大きく美しく輝く真珠が取り出された時の感動は大きなもの。その姿に惚れ惚れすると同時に、自分が丹精込めて行ってきた管理が間違いではなかったことを確信でき、仕事への誇りが高まります。

私たち海事作業を担当するチームと、核入れを担当するチームでは貝を見る視点が異なり、「この貝の状態は真珠の養殖にベストか」という判断でも意見が分かれることがあります。しかし、お互いが専門分野を持つプロフェッショナルであり、「良い真珠を作りたい」という揺るぎない情熱を持っていることに違いはありません。自分の知識や感覚を大切にしながらも相手を尊重し、異なる意見にも耳を傾け、ベストを探ります。一人ひとりが楽な作業に流されず、どうすれば美しい真珠を育てられるか、常に自身に問いかけながら最善を尽くす。それはこれからも変わらず、守られ引き継がれるTASAKIのDNAなのだと思います。

私の目標はこれまでもこれからも、最高の真珠を育てることに尽きます。そのために少しでもたくさんの貝を見つめ、もっと深く貝を知り、海を知りたい。変化し続ける自然の中でも、いつまでも変わらない真珠の美しさと品質を追求していきたい。そしていつか、養殖場のプロフェッショナル達の専門性をかけ合わせ、より美しい真珠を生み出したいと思っています。

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社員インタビューA.K:プロフィール画像

Profile 真珠養殖 A.K

2016年に新卒入社して以来、真珠養殖に携わる。繁忙期の休日は各地の絶景を見に行ったりとゆっくり過ごし、閑散期には花見や山登り、スキューバダイビングなどアクティブに過ごしている。

  • ※インタビューの内容は取材当時の情報です

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