Meet Our People 09
ジュエリー制作
工芸生産一課
スタッフ
A.H
2023年新卒入社

TASAKIに入社した
きっかけを教えてください
華やかな世界の舞台裏に
息づく、職人たちの誇り
お気に入りのファッションに身を包むと、その日が鮮やかに彩られるように気持ちが弾みます。そんなファッションの力に惹かれ、大学で衣服制作を学び、就職活動では「ファッションで人を豊かにしたい」という想いを軸にアパレルやジュエリーなど、ファッション業界を中心に幅広く受けました。その中の一社がTASAKIです。
当時私が抱いていたジュエリーブランドのイメージは、ラグジュアリーで華やかな世界。しかしアトリエ見学で私が見たのは、職人の方々がさまざまな道具を駆使しながら一心に作業する姿でした。美しいジュエリーが人々を幸せにしているその舞台裏で、クラフツマンが全神経を傾けて制作に打ち込んでいる。その真摯な姿に感銘を受け、ジュエリー制作の道を志し始めました。それまで学んできた衣服制作とは違うスキルが求められるため不安もありましたが、独自の厳しい品質基準を追求しているTASAKIに飛び込み、私もこのスキルを極めたい、と思ったのです。
現在は、地金に真珠を接着する「珠付け」のセクションを担当しています。制作の最終工程にあたるため、いくつもの工程を経てようやく完成したジュエリーを誰よりも早く見られることがこの仕事の醍醐味。その美しい姿にいつも魅了されています。

現在の仕事内容とTASAKIで仕事をする魅力・やりがいを教えてください。
完璧を追い求め、審美性も耐久性も極限まで高めていく
「珠付け」の工程では、地金部分に真珠を接着してジュエリーを完成形に仕上げます。珠を付けるだけ、と単純な作業に思われるかもしれませんが、珠付けには極めて細かなルールがあり、肉眼では見えないほどの細部にまで調整が求められます。例えば、珠の中に接着用の液剤を入れる際にも、0.1mmほどのわずかな隙間を埋める必要があり、顕微鏡やルーペを用いて確認しながら一つひとつを確実に接着していきます。また、珠のどの面を正面に向けるかによって見た目の美しさが左右されるため、技術力だけでなく審美眼も問われます。
私がこの工程で不完全な作業をすれば、ジュエリーの美しさを最大限に引き出せず、強度も低下してしまいます。ジュエリーは人生において特別なものだからこそ、お客様に残念な思いをさせたくありません。審美性も耐久性も最高値に達するように、一点一点のジュエリーに対して私が持てる最大の力を注いでいます。
やりがいを感じるのは、店舗に並ぶジュエリーを目にした時や、SNSなどで話題にのぼっていることを知った時。私の手を経たジュエリーは確かにお客様の手に届き、人生の大切なシーンで身につけられているのだと実感します。

印象に残っている仕事について教えてください。
まだ世にないジュエリーを
生み出す難しさと喜び
新作の初回制作は、既存のジュエリー制作より難易度が高く任される裁量も大きいため、どれも印象に残っています。初回制作とは、開発段階での試作を経て、初めて地金や真珠など実際の素材を用いて1点目の製品を作ること。デザイン画をもとに、この世にまだない、誰も見たことのないジュエリーを形にしていく緊張感と、完成したその瞬間に立ち会える喜びは格別です。
工程が確立された製品の制作とは異なり、初回制作では珠付けの工程も考案しなければなりません。私が作成した仕様書に従ってその後何点ものジュエリーが制作されることになるため、責任は重大です。それでも、いかにジュエリーを美しく仕上げ、同時に作業をスムーズに進めるか、その手順を考えるプロセスも楽しいもの。一つのジュエリーを作り上げるだけでなく、製品のベースとなる枠組みを作ることに貢献できた喜びを実感できます。
初回制作を経験すると、普段の珠付けでもより美しく、よりスムーズに作業を進める意識が養われます。一定の手順や基準がある中でも自分にとってベストな方法を追求し、無駄を削ぎ落とし、感覚を磨き上げていく。その積み重ねでクラフツマンとしてのレベルが上がっていくのだと思います。
TASAKIのクラフツマンに共通するのは、「極める」姿勢です。製品として世に出るジュエリーは全て厳しい品質基準をクリアしていますが、その基準にとどまることなく、誰もがさらに上のクオリティを目指しています。コツコツとものづくりに向き合う姿は印象的で、仕上がるジュエリーもとても美しく、それでいて制作工程には無駄がなく極めてシンプル。それはきっと、TASAKIの長い歴史の中でクラフツマンからクラフツマンへと技術が受け継がれ、試行錯誤を繰り返す中でどんどん洗練されていき、たどり着いた境地なのだと思います。
私もその一人として、これから珠付けの技術を極めていきたいと思っています。そしていつか、新作のジュエリー開発に携わることが目標です。開発段階では、デザイン画の通りに仕上げるには技術的な課題にぶつかることもあります。そのハードルをどのように乗り越えていくかを考えることも、クラフツマンに課せられた使命の一つ。難易度は高いものの、挑戦することでさらに技術を高めていけるはずです。どのようなジュエリーも美しく、確かなクオリティに仕上げることでお客様からの信頼を積み重ね、TASAKIが世界で認められるグローバルラグジュアリージュエラーになる成長の道すじに貢献したいと思います。


Profile ジュエリー制作 A.H
2023年新卒入社。休日は、ヨガで体を動かしたり、ドライブに出かけたりしてリフレッシュ。また、美術館や蚤の市などの古き良きものが集まる場所に足を運び、審美眼を養うことを意識している。
- ※インタビューの内容は取材当時の情報です
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世界中の人々を魅了するジュエリーを
生み出すことに繋がります。
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