Meet Our People 10
ジュエリー制作
工芸生産二課
マネジャー
J.K
2022年2月中途入社

TASAKIに入社した
きっかけを教えてください
20年越しの願いを叶え、
憧れていた場所へ
学生時代にジュエリー制作に興味を持ち、職人の方に指輪の作り方を教わった時のことです。見た目はただの「石ころ」だった原石が、磨くほどに艶が出て輝きを増していく様子に目を奪われ、「これほど美しく変化するとは」と大きな驚きを覚えました。本格的に興味を引かれ、専門学校で技術を学んだ後、ジュエリー制作会社に就職しました。
そこで20年以上ジュエリークラフトに携わっていましたが、自分の未来を思い描いた時にふと、グローバルに事業を展開している企業で働いてみたいという気持ちが湧き上がりました。真っ先に頭に浮かんだのはTASAKIです。学生時代に真珠の養殖場を見学し、ジュエリーへのこだわりの深さを知って以来、魅力的な会社だと感じていました。ジュエリー業界の中でも日本を代表する企業であり、ずっと憧れを抱いていたTASAKIで働くことができたらどんなにいいだろう。そう思って門戸を叩き、幸運にも内定をいただくことができました。
ラグジュアリーブランドとして世界に進出しているTASAKIの規模は、想像していた以上にダイナミックでした。たくさんの人が関わり、自分も制作の一部を担ったジュエリーが世界に届けられる喜びは格別に大きく、モチベーションも自ずと高まります。

現在の仕事内容とTASAKIで仕事をする魅力・やりがいを教えてください。
磨かれた技術と感性がジュエリーの完成度を高める
入社1年目は、ジュエリー制作の仕上げ工程にあたる研磨作業を担当し、2年目からは主に、balanceやdangerといったTASAKIを代表するcollection lineの制作に携わっています。多岐にわたる制作工程の中でも、私が担当しているのは「細工作業」と呼ばれる工程です。TASAKIでは独自の品質基準が設けられており、時に0.1mm単位の繊細な調整が求められます。指先に全神経を集中させ、感覚を研ぎ澄ませ、求められる品質へと仕上げていく。その作業は決して、機械で置き換えられるものではありません。モチーフが複雑になるほど、クラフツマンの持つ熟練の技術と繊細な感性が、言葉にできないニュアンスの違いを生み出します。そしてそれが、何物にも代えがたいジュエリーの魅力へとつながっていきます。
私たちの技術が、ジュエリーの完成度を高める大きな要素になる。その認識は、ものづくりに対して妥協のないTASAKIで仕事をする中で、これまで以上に強くなりました。制作に伴う責任は大きいものの、その分いっそう誇り高く仕事に向き合うことができています。

印象に残っている仕事について教えてください。
若きクラフツマンの成長ぶりに大きな喜びを感じる
現在は、新入社員や若手社員への細工技術指導も担当しています。前職でも指導は経験していましたが、その時と大きく異なるのが、ジュエリー制作の工程や技法だけでなく、TASAKIが求める品質基準やこだわりも含めて理解してもらう必要があることです。例えば、同じサイズの同じリングであれば、ばらつきのない同じものを生み出すことが求められます。それに加えて、社員の中には学生時代にジュエリー制作を学んだ方もいれば未経験の方もいて、スタートラインがそれぞれ違います。全員に同じ言葉で同じやり方を教えていては、なかなか成長につながりません。指導する中でそれを実感してからは、一人ひとりの技術や個性を見極め、どんなアドバイスをすれば理解してもらえるのか、その方にとっての最適な道具や手法は何か、最短距離で成長できる道を探り、サポートすることを心がけています。
研修を終えると、彼らはそれぞれの配属先で経験を積み重ねていきます。単純な研磨作業だけを担当していたかと思えば、いつの間にか難易度の高い仕事もこなせるほどに腕を上げていく若きクラフツマンたち。その成長ぶりは私が想像していたよりもずっと力強く、教えられたことをどんどん吸収して自分の技術へと変えていくバイタリティ溢れる姿を、驚きとともに大きな喜びを持って見守っています。
私が若いクラフツマンたちに望むことは、一歩先に目標を置き、常にその目標を更新し続けることです。一つの技術を習得すればまた次の技術へと、どんどんレベルアップしてほしいと思っています。私も、技術指導でのコミュニケーションを通じて一人ひとりのステージや希望を見極め、「次はこのジュエリーに挑戦してみましょう」と、ワンランク上のジュエリー制作を任せるようにしています。期待に応えてくれる意欲的な方が多く、「将来は一点もののジュエリー制作に挑戦したい」と夢を語るその姿は眩しいほど。彼らの夢が叶うように、私もそばで精一杯成長を支えたいと思っています。
ジュエリー制作は奥が深く、幅も広く、どれだけ経験を重ねても技術を完全に習得できたと言い切ることはできません。私自身も、クラフツマンとして挑戦したいことがまだまだあります。これまで担当してきた研磨や細工だけでなく、石留めなどのよりデリケートな手さばきが求められる工程も極め、技術や技法を深く追求し続けたいと思っています。
そのモチベーションの原点はやはり、磨くほどに輝きを増すジュエリーの美しさ。その豊かな表情を自ら楽しみながら、クラフツマンとしての感性を磨き、精緻さを極め、人々を魅了するジュエリーをここから世界へと送り出していきます。


Profile ジュエリー制作 J.K
専門学校を卒業後、約20年にわたり制作会社でジュエリークラフトに携わった後、2022年2月にTASAKIに入社。休日はグルメサイトで見つけた飲食店めぐりを楽しんでいる。
- ※インタビューの内容は取材当時の情報です
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世界中の人々を魅了するジュエリーを
生み出すことに繋がります。
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